理系160名が真剣に18歳選挙権を考える1時間
2017年11月15日、高槻高等学校(大阪府高槻市)の2年生160名を対象に、「18歳選挙権」をテーマにした講演会が開催され、講師として登壇しました。
同校の東京研修に協力している(公財)松下政経塾と株式会社JTBが連携した企画です。
私が講師を務めるのは2年連続で、昨年はタレントの春香クリスティーンさんを交えたトークショーを行いました。
今回は「18歳選挙権って何だろう?~10代は新たな時代の原動力~」と題して1時間ほど講演。
18歳選挙権の背景と意義、16年参院選と17年衆院選における18・19歳の投票率、主権者教育の実践、海外の事例など、写真やグラフを多用して高校生にも分かりやすい講演を心がけました。
これまで私は多くの高校や自治体等で講演・授業をお引き受けしていますが、高槻高校から参加した生徒の約半数は理系ということ。
医師や歯科医、自然科学の研究者を目指す生徒が多い「理系の高校生」と聞くと、「18歳選挙権」は社会科の分野のトピックなので、あまり関心がないと思われるかも知れません。
しかし、実際に高槻高校の皆さんは、講演を聞きながら終始メモを取り、途中会場に投げかけた私のクエスチョンにも手を挙げて答えるなど、最後まで積極的で熱心な姿勢で臨んで下さいました。
講演後の質疑応答では、
・高校生が自分の力で社会を変える実感をもつにはどうすればいいか?
・投票しない有権者に罰金制を導入するという政策の意義と課題は?
・18歳にスポットが当たっているが、もともと投票率の低い20代への対策は?
など、時間がなくなるほど多くの質問をいただき、やりがいのある講演でした。
私は主権者教育は「18歳(高校3年生)になったらやればいいのではなく、段階的かつ日常的に、文系理系にかかわらず取り組んでいくべき」だと考えていますが、まさに高槻高校はその先進例です。
他の高校にも広がってほしいと思いますし、引き続き私もご協力していきます。
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