2年連続!明星高校で「オンライン×主権者教育」

夏の参院選に向けて高校2年生約100名が「マイ争点」に挑戦!

2022年1月17日、明星高等学校(東京都府中市)で主権者教育講演会が開催されました。

ちょうど1年前、同校の先生からご依頼をいただき講演をさせていただきましたが、有り難いことに2年連続での登壇となりました。

今年こそ校内で講演することを楽しみにしていましたが、オミクロン株の急拡大を受け、引き続きオンラインでの講演会となり、高校2年生全員約100名を対象に、質疑応答も含めて100分程度でお話をさせていただきました。

昨年同様に 「18歳選挙権って何だろう?~体験!主権者教育~」という演題を設定。

講演では、18歳選挙権の意義・背景・課題、主権者教育の定義・実践(小学校・中学校・高校)、海外の先進的な若者参画の事例を取り上げ、日本・世界の両方の観点から若者の政治参加のあり方を一緒に考えていただきました。

その中には、昨年10月に実施された衆議院総選挙での18歳・19歳投票率の最新データや、昨年ご紹介しなかった「身近な学校生活をテーマにした政治の授業」も入れ込みました。

また、これまで多くの学校や自治体等で好評をいただいている主権者教育「マイ争点」ワークシートも、夏の参院選に合わせて政策項目をアップデートし、投票で自分が大切と思う政策項目について考える時間も設けました。

終了後の質疑応答では、

・なぜ、日本では18歳選挙権の実現が諸外国に比べて遅かったのか?
・若者向けの主権者教育だけではなく、高齢者向けの取り組みも必要なのではないか?
・なぜ、18歳未満は選挙運動に関わってはいけないのか、政治への関心を下げないか?
・選挙において白票を投じることは政治的にどんなインパクトがあるのか?

等々、昨年同様、生徒の皆さんから非常に活発で鋭い質問をいただきました。

後日、受講の感想文を送っていただきましたが、今年4月から導入される「18歳成人」も影響して、政治や社会に対する高校生の強い関心が伝わってきました。

今年4月からは新科目「公共」が高等学校で導入されますが、科目化されるがゆえに、主権者教育は時期や内容を十分に工夫して取り組まないと、生徒が政治や選挙を「自分のこと」として捉えにくくなる恐れがあります。

「公共」にかかわらず、昨年同様にオンラインを活用した主権者教育の講演会を積極的に企画された明星高校に敬意を表しますし、こうした動きは他校にも広がってほしいと思います。

もちろん、コロナの感染状況が落ち着けば学校に伺った講演会も実施できると思いますし、引き続き取り組んでいきます。

今年も引き続きリアル・オンラインにかかわらず柔軟に対応しますので、主権者教育に関心のある教員や教育委員会、選挙管理委員会等の方は、是非ご相談いただければ幸いです。

※校舎やPCルームの写真:明星高等学校HPより

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