神奈川県教委で「小・中学校における主権者教育」講演!

6年目の座長として、小・中学校で政治的教養を育むために

2021年5月21日、神奈川県教育委員会「小・中学校における政治的教養を育む教育」実践協力校連絡会が開催されました。

私は神奈川県教育委員会の依頼を受け、6年前から「小・中学校における政治的教養を育む教育」に関わる会議の座長を務めています。

2016年度には「小・中学校における政治的教養を育む教育」検討会議が設置され、義務教育において身に付けたい力について検討を行いました。

発達段階に応じた系統的な指導「政治的中立性を確保するポイント」が盛り込まれ、現場の先生方にとって負担に感じないように、これまで各学校で積み重ねてきた学習を活かす授業のあり方を明記した「指導資料」を作成し、県内の小・中学校に配布しました。

2017年度には実践協力校連絡会が設置され、この指導資料を参考に、県内の公立小学校2校・中学校2校の計4校が実践協力校として、2020年度まで4年連続で様々な実践が行われてきました。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、休校措置が実施される中で、「小・中学校における政治的教養を育む教育」も予定を変更しながら実施することとなりましたが、コロナ禍だからこそ意義のある授業実践が出来たのではないかと考えています。

そして、2021年度も継続的に実践協力校連絡会が設置され、検討会議から数えると6年連続で座長に就任しました。

今回の実践協力校連絡会は、2021年度第一回ということで、コロナ対策を徹底した上で、県教育委員会の関連部署や実践協力校の担当教員の方々が参加しました。

私からは座長挨拶に加えて、「政治的教養を育む教育の現状と展望~国内の様々な実践例を参考に~」と題する講演も行いました。

講演では、有識者として調査協力した文部科学省「主権者教育に関する実施状況調査」を取り上げながら、具体的な主権者教育の取組として6つの事例(模擬投票・模擬議会、マイ争点、生徒会活動、オンライン活用、特別支援学校、義務教育)を紹介しました。

今年度は、県内5つの実践協力校での新たな取り組みが予定されていますので、座長として現場の先生方と協力し、これまでの継続を大切にしながら従来にはなかった実践にも挑戦していきたいと考えています。

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