監修を担当した都道府県初の「選挙啓発×マイ争点」
2024年6月20日告示・7月7日投開票の東京都知事選挙が実施されます。
連日のように出馬表明が相次ぎ、過去最多の立候補者が予定されているそうです。
前回(2020年)の投票率は55%と、前々回(2016年)に比べて約4ポイント低下しましたが、今回の投票率はどうなるか注目されています。
選挙では候補者を選ぶ際に政策や争点に着目して投票先を選ぶことも大切です。
今回の都知事選において是非ご活用いただきたいのが、2023年度から東京都選挙管理委員会がスタートした「MY争点オンライン」です。
これは、特に若い世代を対象に、国政や都政に関する様々な政策(争点)について考える一助にしていただこうと、都選管の依頼で私が監修を務めたものです。
この「MY争点オンライン」は、私が全国の高校・大学・自治体等で展開している主権者教育プログラム「マイ争点」がベースとなっています。
主権者教育プログラム「マイ争点」は、選挙で「どうやって投票先を考えればいいのか」という疑問を解消するために、自分はどの争点に関心があるのかを考えてみるという趣旨です。
投票先(政党や候補者等)に直接紐付けるわけではないので、あくまでも「選挙を自分のこと」として考えるための第一歩という位置付けになっています。
3年ほど前、東京都選挙管理委員会の研修会で「マイ争点」について講演したところ、投票率が低下傾向にある若年層に向けた啓発事業の一つとして、オンラインで「マイ争点」に取り組むことができるようにしたい、ということで開設することになりました。
はじめまして。本サイト「MY争点オンライン」の監修を務めた西野です。若者の政治参加を推進する「主権者教育」に10年以上取り組んできました。
東京都選挙管理委員会「MY争点オンライン」監修者からのメッセージより
各地の自治体や学校等にて講演を行うなかで、決まって聞かれるのは「どうやって候補者や政党を選べばいいのか」という質問です。実際、選挙で棄権する主な理由の一つとして、「政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかった」という回答が挙げられます。実は、この回答は18歳~20歳代の若者たちだけでなく、30歳代以降の人たちも同様に抱いていることが、国の調査で明らかになっています(公益財団法人明るい選挙推進協会「第25回参議院議員通常選挙全国意識調査」より)。
18歳選挙権の実現を受け、高等学校等を中心に、「政党の政策や候補者の人物像などの違いがわかる」ようになるための主権者教育が展開されています。しかし、高等学校等の卒業後、こうした教育の機会は十分ではないのが実情です。本サイトは、主に高校卒業後の皆さんが、今後の選挙に向けて自らの関心にもとづき争点(行政における課題)について考えることをサポートするものです。
ぜひ本サイトのご活用を通じて、いつでもどこでもだれでも、選挙を自分の事として捉えていただき、国政・地方選挙に向けて参考にしていただければ幸いです。
「MY争点オンライン」は、STEP 01(今の興味・関心度チェック!)→ STEP 02(争点一覧から関心ある争点を見つけてみよう!)→ STEP 03(もっと深く学んでみよう!)→ STEP 04(争点を考えてみよう!)→ STEP 05(アンケート)という流れになっています。
パソコンだけではなくスマートフォンやタブレットにも対応していますので、文字どおり「いつでもどこでもだれでも」主権者教育に取り組むことができます。
私が展開する「マイ争点」について、 このようにウェブサイトで推進しようとしている選挙管理委員会は、全国で東京都選挙管理委員会が初めてとなります。
もともとこの「MY争点オンライン」は、都知事選挙や都議会議員選挙等を目指して開設されたウェブサイトです。
是非とも都内の高校・大学・専門学校等のみならず、幅広い有権者の方にご活用いただくとともに、各メディアや青年会議所等の皆様でご関心のある方はお声掛けください。
また、この取り組みは東京都だけではなくどの自治体でも実施が可能ですので、選挙管理委員会でご活用を検討されている方は是非ご相談ください。
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