神奈川県教委が2017年度から導入、4校の取組を紹介!
2018年4月6日、神奈川県教育委員会は「小・中学校における政治的教養を育む教育」について、「実践協力校 指導事例集」を公表しました。
このウェブサイトでもご紹介していますが、私は神奈川県教委の依頼を受け、2年前から「小・中学校における政治的教養を育む教育」に関わる会議の座長を務めており、この指導事例集の作成においても座長として関わりました。
2016年度には「小・中学校における政治的教養を育む教育」検討会議が設置され、小・中学校段階において身に付けたい力について検討を行いました。
発達段階に応じた系統的な指導や「政治的中立性を確保するポイント」が盛り込まれ、現場の先生方にとって負担に感じないように、これまで各学校で積み重ねてきた学習を活かす授業のあり方を明記した「指導資料」を作成し、県内の小・中学校に配布しました。
2017年度には「小・中学校における政治的教養を育む教育」実践協力校連絡会が設置。
指導資料を参考に、県内の公立小学校2校・中学校2校の計4校が実践協力校として指定され、本格的な授業実践が行われてきたわけです。
今回公表された「指導事例集」では、2017年度の実践協力校における「小・中学校における政治的教養を育む教育」の取り組みが掲載されており、
単元計画・本時の様子・研究協議・実践協力校での授業実践を基にした指導事例
の4つが、現場の先生方にとって分かりやすく、授業で参考・活用できるように書かれています。
「小学校 3年生国語科/4年生社会科」「中学校 2年生社会科[地理的分野]/3年生社会科[公民的分野]」が紹介されており、小・中学校における主権者教育に関して、全国初の指導事例集となっています。
指導事例集は神奈川県教育委員会のホームページからダウンロードできます。
神奈川県内のみならず、全国各地の小・中学校の先生、教育委員会、主権者教育を推進している研究者・NPO等の教育関係者の方々に、是非ご覧いただければ幸いです。
神奈川県では、2018年度も「小・中学校における政治的教養を育む教育」実践協力校連絡会を継続し、新たな実践協力校のご協力のもと、この取組を充実・拡大していこうとしており、私自身も引き続き座長として、義務教育段階からの主権者教育の導入を進めていきます。
コメントを残す