「小・中学校における政治的教養を育む教育」座長として登壇
2022年12月15日、神奈川県教育委員会は「令和4年度 かながわ元気な学校ネットワーク推進会議」(元気ネット)の第2回会議を県庁本庁舎大会議場にて開催しました。
元気ネットは、「神奈川県内のすべての学校や地域に子どもたちの笑顔があふれることを目指し、学校、保護者、関係機関・団体等、地域社会全体が一体となった取組みを推進する」ことを目指しています。
設置以来、10年以上にわたり元気ネットをリードされてこられた、独立行政法人 国際協力機構(JICA)横浜センターの滝坂信一先生を会長に、神奈川県の教育に携わっている様々な分野の方々が委員を務めており、私も今年7月より新たに委員に就任しました。
第2回会議では、まず県教育委員会より「令和3年度神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査の結果」と「令和4年度全国学力・学習状況調査」について説明がありました。
その上で、前回(2022年7月)の第1回会議での協議を踏まえた、4つのキーワード「①社会とともに②子どもの声をきく③教員の魅力④限界をつくらない」が示されました。
このキーワードについて、県教委における仕事や専門分野にどうリンクさせて実践していくのか、ということが今回の協議の柱になるということで、有り難いことに滝坂会長よりご指名いただき登壇することとなりました。
というのも、私は2016年度より神奈川県教育委員会「小・中学校における政治的教養を育む教育」の座長(検討会議・実践協力校連絡会)を務めています。
今回は「元気ネットと主権者教育~第1回推進会議「キーワード」の実践~」と題して、第1回会議に参加した感想を申し上げた上で、主権者教育の定義と事例紹介、4つのキーワードのうち特に「①社会とともに」「②子どもの声をきく」に着目して、神奈川県における小・中学校での主権者教育(政治的教養を育む教育)の実践をご報告しました。
報告後、会長からは「日本で学制が導入されて150年間。学校教育で民主主義を学んできたはずだが、なぜ今、主権者教育(政治的教養を育む教育)が必要になっているのか?」「元気ネットを通じて今後どんなことに取り組みたいのか?」というご質問をいただきました。
その後の協議でも、この実践報告を話題にして下さる方が多く、会長とのやり取りを含めて、報告させていただいた私自身こそ大変学びの多い得難い機会となりました。
来年度も委員を務めさせていただきますので、 「学びをつくる」「学びを支える」「社会とつながる」という3つの視点のもとで、長期的なビジョンを描きながら、「これからの学校のあり方」について協議を行い、提言・指導・助言を行ってまいります。
写真提供:神奈川県教育委員会
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