三重県教育委員会にて高校教員&高校生に「主権者教育」講演・実践

各県立・私立高校の教務担当者が約100名参加

2024年7月26日、三重県総合博物館(津市)にて、三重県教育委員会による「令和6年度 県立高等学校教務担当者会議」が開催され、主権者教育の講師として登壇しました。

約半年前、三重県教委の担当者の方からご依頼をいただきました。昨年、中日新聞に掲載された主権者教育の特集記事で私のコメントをお読みいただいたそうです。

当日は、珍しく博物館が会場ということで、古代生物の化石(写真は「ミエゾウ」)などが展示されており、かつて恐竜好きの少年だった身としてはワクワクしました(笑)

午前中は、県内の公立及び私立高校の教務担当者がハイブリッドで約100名参加され、私からは「主権者教育の現状と展望」と題して1時間ほど講演しました。

教務担当者会議には、公民科だけではなく、理数科や家庭科など幅広い科目を担当している先生方が参加されていたので、主権者教育について「わかりやすく・ハードル低く・自分のこととして」捉えていただけるように工夫しました。

18歳・19歳の投票率の推移主権者教育の定義と背景小学校から大学・専門学校までの実践例を話す中で、長年取り組んできた主権者教育プログラム「マイ争点」の体験も。

質疑応答も活発行われ、事後のアンケートでも感想をびっしり書いていただきました。

主権者教育というと、やはり「現実の政治・政策を扱わなければならない」というイメージがどうしても強く、政治的中立性が課題になっていますが、生徒にとって身近な学校生活をテーマにしたプログラムもあることが多くの先生に響いたようです。

県立高校の生徒会役員を対象にワークショップ

昼食を挟んで午後は、様々な県立高校の生徒会役員(1~3年生)が参加する「シチズンシップ教育推進プロジェクト」が開催。

シチズンシップ教育推進プロジェクト」は、県内各地の中学生・高校生が集い、主権者教育を専門とする有識者や企業の支援を受けながら、よりよい学校生活づくりや現実の具体的な社会問題等を題材にしたワークショップに取り組むことを通して、自分の力で社会問題を解決できるという主権者としての感覚を育み、社会参画意識を高めることをめざします。

三重県教育委員会HPより

この中の「主権者教育を専門とする有識者」ということで、ワークショップ「生徒会の『チェンジリーダー』になろう~様々な学校での実践を参考に~」を展開。

私自身の生徒会長の体験談から「チェンジリーダー」になるために大切な条件をお伝えしつつ、9年間(理事長・副理事長として)創設し推進している「日本生徒会大賞」の先進事例などをご紹介。

中盤からは、私が作成した「生徒会チェンジリーダーに向けた『ビジョン&アプローチ』シート」に、高校生の皆さんに記入してもらいながら、学校を超えた意見交換会を実施

お互いの生徒会活動の課題や悩みを共有して、アイデアやフィードバックを踏まえて、最後にはグループの代表が「生徒会チェンジスピーチ」を披露。

三重県で学校間の生徒会が交流するイベントは初めての試みということで、最初こそ緊張気味でしたが、そこは同年代の高校生。どんどん打ち解け、グループで真剣な眼差しや共感が生まれていくプロセスを目の当たりにしました。

午前と午後の登壇を通じて、シチズンシップ教育・主権者教育は(難しいことではなく)生徒の身近にこそ題材があることを、多くの先生や学校にも浸透できればと思います。

今後も全国各地の自治体や学校にご協力していきますので、お気軽にご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です