参院選前日!高3全員500名に講演後、生徒有志と座談会を開催!
2022年7月9日、駒込高等学校(東京都文京区)で講演会と座談会が開催されました。
駒込高校は、1926年に創立された歴史ある私立中高一貫校・進学校です。
同校とのご縁は7年前に遡ります。
2015年当時、社会人大学院生だった私は、18歳選挙権の実現を受け、従来の「模擬投票」等ではない新しい主権者教育のプログラム開発を行っていました。
それが、生徒にとって身近な学校生活をテーマにした「社会的意思決定学習」で、部活動の予算配分の基準を考えることから、税金の使い方を学んでいく内容です。
前例のない授業プログラムだったことから、いろいろな学校が実施を躊躇う中、大学の後輩が駒込高校の卒業生だった縁で、同校の先生にご相談させていただいたところ快諾して下さり、学年を挙げて協力して下さりました。
この「社会的意思決定学習」の取り組みは、私の修士論文の根幹となり、それも含めて2015年度の慶應義塾大学「SFC STUDENT AWARD」に選ばれた他、2020年度には修了した大学院での修士論文レビューにも取り上げられました。
そうした感謝の気持ちを抱いていた駒込高校から、7年後の今年、講演の依頼がありました。
しかも講演だけではなく、終了後には生徒有志の皆さんとの座談会(シンポジウム)も実施したいとのことで、喜んでお引き受けしました。
開催は参院選の投開票日の前日。
講演会では「18歳から社会で何ができるの?~18歳成人と18歳選挙権~」と題して、1時間程度お話しし、全国の学校等で実施している主権者教育プログラム「マイ争点」も体験。
終了後、11名の生徒の皆さんとの意見交換を実施したところ、当日の講演を聞いて飛び入り参加して下さった生徒もいるなど、大変盛り上がりました。
皆さんは、若者の政治参加や選挙、経済学、社会学、メディア、貧困問題といった幅広いテーマに関心を持っていて、中には「模擬国連」に出場した経験がある生徒もいました。
当初の予定を超えて1時間30分ほど座談会を行いましたが、質問や意見が途絶えることなく、皆さんの意欲と関心の高さに、私自身も大いに刺激をいただきました。
【座談会での質問(一部)】
・海外ではどのような主権者教育が行われているのか?
駒込高等学校での座談会(2022年7月9日)より
・もともと政治に関心がない若者たちにはどのようなアプローチがあるか?
・投票行動を考えるためには心理学も有効なのか?
・政治に関心のある生徒が行動するためにはどうすればいいか?
・インターネット投票は実現できるのか?
今回ご依頼をいただいた駒込高校と参加して下さった生徒の皆さんに、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。
参院選は終わりましたが、政治が終わることはありません。
むしろ、選挙が終わった後に政治にどう向き合うかであり、そのためにも主権者教育は日常的かつ継続的に実施していく必要があります。
引き続き、今回の駒込高校のように、全国各地の学校や教育委員会、選挙管理委員会等にもご協力してまいりますので、いつでもご相談いただけますと幸いです。
写真提供:駒込高等学校
コメントを残す