神奈川県を中心とした主権者教育の実践例を紹介
2019年8月2日、一般財団法人静岡県教育会館(静岡県静岡市)にて、静岡県教職員組合立教育研究所の講演会が開催され、講師として登壇しました。
この講演会は、シティズンシップ教育研究委員会が企画したもので、現職の小中学校教諭や政治学を専門とする大学の先生方から構成されています。
研究所の大石茂生所長とは、昨年9月に横浜で開催された勉強会でご一緒させていただいた際、静岡県でのシティズンシップ教育の現状を伺い、それがご縁となって今回の講演への依頼に繋がりました。
当日は「神奈川県を中心とした主権者教育の現状と展望~発達段階に応じた『政治的教養』を育むために~」と題して1時間ほど講演。
講演では、まず全国で実践している主権者教育の事例(模擬議会、マイ争点、生徒会活動の活性化、大学での一般教養講座)をご紹介。
続いて、18歳選挙権導入後3年における主権者教育の課題を整理した上で、座長として4年にわたり取り組んでいる神奈川県での「小・中学校における政治的教養を育む教育」について、これまでの経緯や意義、実際の公開授業の様子等をお話しました。
その後の質疑応答では、
・神奈川県はなぜ主権者教育に先進的に取り組むことができるのか?
・政治的中立性の確保が現場の課題だが、具体的な取組事例はないか?
・主権者教育は高校が主であるが、どうすれば小中学校でも必要性を理解し広げていけるのか?
といった現場の先生方ならではの意見や質問を多くいただきました。
今回のように、神奈川県での主権者教育の取り組みについては、県内だけでなく県外の教育機関での講演等を通じて、今後も広く発信していくとともに、その経験を活かして、他の自治体における主権者教育の検討にも積極的に関わっていければと考えています。
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