教員・研究者・官僚・議員・学生らで考える「シティズンシップ」
3月18日(土)・19日(日)の2日間、立教大学池袋キャンパスにて、「日本シティズンシップ教育フォーラム第4回ミーティング」が開催されました。
日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)は、『新しい社会をつくりだす担い手を育む様々な「シティズンシップ教育」をさらに推進する環境を創りだす』ことを目的に、2013年に設立されました。
小玉重夫・東京大学大学院教育学研究科教授を代表に、全国各地でシティズンシップ教育に関わる教員・研究者・NPO・高校生・大学生・大学院生・官僚・議員・市民によって構成されています。
年に一度、3月にJ-CEF会員を中心にした「ミーティング」が開催され、「シティズンシップ」をテーマに、様々な講演、ワークショップ、実践報告、懇親会などが企画されます。
毎年参加させていただいていますが、ここでの出会いや学びは素晴らしく、私自身の研究や実践にたくさんの刺激をいただいています。
昨年は2日間とも参加し、2日目の「研究・実践報告」では慶應義塾大学大学院で取り組んだ修士研究を発表させていただきました。
今年は1日目のみの参加となりましたが、80名近い参加者との対話に加え、小玉教授のキーノートスピーチ、ゲストの湯浅誠・法政大学教授の講演など、大変興味深い内容ばかりでした。
ワークショップでは、参加者の中から15の議題が募集され、『「教えること」と「学ぶこと」の違いとは何か?』、『授業で「生の政治」を取り上げるためにはどうすればいいのか?』など、面白そうなテーマが続々と上がりました。
その中には、私が挙げた『リーダーシップとシティズンシップ~政治家に求められる資質とは何か~』も採用されました。
1ラウンド20分のグループディスカッションが2ラウンド行われ、ワールドカフェ形式で参加者が自分の興味のあるテーブルを回ります。
私のテーブルには中高教員・大学教授・起業家・主婦・現職市議・中央官僚・大学院生ら多様な立場の方々が来て下さり、時間いっぱいお話させていただきました。
論点としては、「リーダーシップにあってシティズンシップにはないものって何だろう」「政治家はシティズンシップを身に付けなくてもいいのか」「政治家に専門性は必要ないのか」「市民はどこまで社会課題について詳しくなればいいのか」などが続々と上がりました。
このワークショップは、最後に結論を出すものではなかったので、終了後の懇親会の席でも話が続き、「リーダーシップとシティズンシップ」について関心の高さを物語ることになりました。
「リーダーシップとシティズンシップ」の関係は、これから私が向き合うことになる命題であり、今回のワークショップも参考に、深く考えていきたいと思っています。
※冒頭のワークショップの写真は「J-CEFのFacebookページ」から引用させていただきました。
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