衆院選の争点に!?大学生が「教育政策」を提言!

全国の学生が参加する政策コンテストに専門家として登壇

2017年9月23日、早稲田大学早稲田キャンパスにて、ISFJ日本政策学生会議2017「中間発表会」が開催されました。

ISFJは、「学生の政策提言による望ましい社会の実現」を理念とする学生シンクタンクとして、20年以上にわたり活動している学生団体です。

具体的には、

学生が政策提言を行うにあたり、産官学それぞれの領域から多くの専門家をお招きし、学生の政策提言についてアドバイスをいただいて、(中略)時間をかけて勉強会や中間発表会を通して専門家と議論を行い、内容をブラッシュアップさせたのち、12月に行われる政策フォーラムにて政策提言論文の発表(プレゼンテーション形式)を行います。(団体HPより)

というもので、参加者は全国25大学の54研究会に上っています。

ISFJ日本政策学生会議HPより)

実は私自身、大学生の頃にISFJに参加しており、研究会で政策提言論文を書いた経験があります。

大学卒業後は、松下政経塾がISFJの後援をしていること、教育分野の実践や研究をしていることもあり、論文執筆側と専門家側の両方の視点を持ちつつ、7年にわたりコメンテータや審査員をお引き受けしています。

今年度担当したのは「教育分科会」。松下政経塾の後輩で、福島県で学習塾「明志塾」を経営している物江潤さん(写真右)とともに、コメンテータを務めました。

「中間発表会」では、6大学の研究会が登壇し、それぞれの問題意識・現状分析・仮説・分析・政策提言・目指す日本の将来像(ビジョン)について、論文の執筆状況を発表し議論しました。

・早稲田 須賀晃一研究会
「親子の関わりが学力に与える影響」
・青山学院 安井健悟研究会
「親が子供の将来の年収に与える影響」
「義務教育は平等か」
・明治 山田知明研究会
「日本学生支援機構の採用基準見直し」
・慶應義塾 山田篤裕研究会
「中等教育における男女間格差是正にむけての方策」
・千葉 倉阪秀史研究会
「大学選択で潜在的に求められている情報の順位点分析」

完成に向けて、現段階ではまだまだ粗削りな論文が多かったのですが、私が個々の研究会へのアドバイスや全体総評で意識したのは、来る「衆議院総選挙」との向き合い方

大学生たちが問題意識をもっている教育分野は「子どもの貧困」「教育格差」「奨学金」「高等教育のあり方」など多様ですが、いずれも総選挙で争点となる重要な課題です。

「争点」を意識しながら、論文執筆をすることで、教育政策について詳しく知り、考え、各党のマニフェストを比較することもできるという意味で、主権者教育としての効果が期待されます。

ISFJは政策提言コンテストであるので、ぜひ大学生の皆さんには「衆院選の争点としての教育」という視点を持ちながら、綿密な分析かつ大胆な提言を発信してほしいと思います。

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