‟18歳投票率NO.1”青葉区が仕掛ける「高校生×選挙啓発」
2017年7月30日、横浜市長選挙が投開票されます。
無所属で現職の林文子氏(自由民主党・公明党 推薦)、元横浜市議の伊藤大貴氏、元衆議院議員の長島一由氏の3氏(届け出順)による選挙戦が展開されています。
今回の選挙では、私は横浜市青葉区「明るい選挙推進協議会」の依頼を受け、選挙啓発にご協力しています。
というのも、前回(2013年)の横浜市長選挙の投票率は29.05%と低水準だったからです。
あれから4年後、今回の選挙では投票率を向上させるためにも、横浜市内の各区の「明るい選挙推進協議会」が、推進員を中心に研修会などを開催してきました。
そうした中で、意欲的な試みを打ち出したのが青葉区です。
青葉区は、以前もご紹介したように、2016年7月の第24回参議院通常選挙(選挙区選挙)で、区内の投票率が18歳:67.5%、19歳:58.3%を記録しました。
18・19歳の投票率は62.9%で、横浜市内18区の平均56.5%を大幅に上回って1位でした。
今回、青葉区が取り組んだのは、18歳選挙権が導入されて初の横浜市長選ということで、高校生のアイデアを取り入れた選挙啓発の展開です。
私は青葉区の依頼で、2016年11月ならびに2017年5月の2年連続で、「明るい選挙推進協議会研修会」の講師をお引き受けしています。
こうした縁があり、「高校生×選挙啓発」の取り組みにも全面的にご協力させていただきました。
主権者教育「マイ争点」からヒントを得た「うちわ」
青葉区では、2017年4月と5月の2回、区内にある神奈川県立市ケ尾高校と県立元石川高校から、生徒が参加した「横浜市長選挙に向けた選挙啓発に関する高校生との意見交換会」を開催。
第一回では、私が「青葉区から『新しい主権者教育』をつくろう!~国内外の実践例を参考にして~」というミニ講演を行い、その中で主権者教育プログラム「マイ争点」について体験してもらいました。
参加した高校生の皆さんは、この「マイ争点」にヒントを得て、啓発グッズについてアイデアを出し合った結果、7月30日という夏真っ盛りの選挙ということで、「うちわ」を制作することに。
2回の意見交換会の様子は、青葉区明るい選挙推進協議会のHPで紹介されています。
出来上がったのが、この「うちわ」(両面)です。
黄色の面には、「18歳選挙権になって初めての横浜市長選挙」とあり、青葉区の選挙マスコット「えら坊」のイラストが描かれています。
特徴は、左上にこう書いてあること。
18歳未満のあなたへ
投票できるとしたら、大切にしたいコト は何ですか?18歳以上のあなたへ
投票するうえで、大切にしたい政策 は何ですか?
これは、主権者教育プログラム「マイ争点」をヒントにしたフレーズなのですが、青葉区では、今回の市長選で投票できる18歳以上の「いまの有権者」だけでなく、18歳未満の「未来の有権者」にもこのうちわを配布しているのです。
今回は投票できなくても、いずれ投票に行くことになる若年層も含めて、幅広く「選挙啓発」をしていきたい―。
昨年の参院選で18歳・19歳の投票率が高かった青葉区らしい意欲ある姿勢だと思います。
ぜひ多くの有権者の方に、この「うちわ」で仰ぎながら、横浜市長選で自分が「大切にしたい政策」を考えていただき、投票に行っていただければ幸いです。
私も青葉区の試みへのご協力を機に、今後も意欲的な選挙啓発に関わっていきます。
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