高校現場で主権者教育に取り組むためには?
先日、一般財団法人神奈川県立高等学校教育会館が主催の「エデュカフェ」に講師としてお招きいただきました。
このイベントは、神奈川県立高校に勤めている若手の先生方が企画したもので、テーマは「みんなで考えよう!話そう!主権者教育ってなんだ!」。
県内の約10校から先生方が集まり、18歳選挙権や主権者教育について、ざっくばらんに意見交換をしました。
私の基調講演は「主権者教育の現状と展望~18歳選挙権をブームで終わらせないために~」。
主権者教育の分野で他の都道府県をリードしている神奈川県の先生方を前に、その取り組みについても紹介するのは緊張しましたが、皆さん非常に熱心に聞いて下さいました。
公民の先生のみならず、体育や化学、国語など多様な教科の先生方も参加して下さったことで、教科横断的に主権者教育に取り組むための工夫についても話が広がりました。
また、座長を務めている神奈川県教育委員会「小・中学校における政治的教養を育む教育」検討会議が作成している「指導資料」についてもご紹介し、小学校から高校までの主権者教育についても議論しました。
出席された先生方からは、
・小中学生の主権者教育は早いのではと思ったが、自分に利害のある議案で教育することが非常に効果的であると感じた。その延長戦に高校における教育を考えていかなければならないと思った。
・100%納得した。身近なことの意思決定できる生徒を育てたいと思った。
・「生徒主体」が教育活動において課題となっているが、今回も主権者教育という視点から改めて考えさせられた。
・講師の模擬投票にとらわれない主権者教育にとても共感した。
このような評価をいただき、非常に有意義で学びの多い機会となりました。
主権者教育の研究や政策立案に関わっているので、今後も学校現場の先生方との意見交換を大切にしていきたいと思っています。
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