全国25大学が参加する政策コンテストに専門家として登壇
2018年8月4日、明治大学和泉キャンパスにて、ISFJ日本政策学生会議2018「中間カンファレンス」が開催されました。
ISFJは、「学生の政策提言による望ましい社会の実現」を理念とする学生シンクタンクとして、20年以上にわたり活動している学生団体です。
具体的には、
学生が政策提言を行うにあたり、産官学それぞれの領域から多くの専門家をお招きし、学生の政策提言についてアドバイスをいただいて、(中略)時間をかけて勉強会や中間発表会を通して専門家と議論を行い、内容をブラッシュアップさせたのち、12月に行われる政策フォーラムにて政策提言論文の発表(プレゼンテーション形式)を行います。(団体HPより)
というもので、参加者は全国25大学の54研究会に上っています。
(ISFJ日本政策学生会議HPより)
実は私自身、大学生の頃にISFJに参加しており、研究会で政策提言論文を書いた経験があります。
大学卒業後は、松下政経塾がISFJの後援をしていること、教育分野の実践や研究をしていることもあり、論文執筆側と専門家側の両方の視点を持ちつつ、8年間にわたりコメンテーターや審査員をお引き受けしています。
今年度担当したのは「教育分科会」で、東洋大学生命科学部教授の角谷昌則先生(写真中央)とご一緒に専門コメンテーターを務めさせていただきました。
「中間カンファレンス」では、4大学の研究会が登壇し、それぞれの問題意識・現状分析・仮説・分析・政策提言・目指す日本の将来像(ビジョン)について、論文の執筆状況を発表し議論しました。
・慶應義塾 山田篤裕研究会
「デジタルデバイドによる教育格差是正について」
・明治 畑農鋭矢研究会
「少年犯罪の要因分析」
・創価 中田大悟研究会
「政令指定都市における同性婚認可と自殺率の関連性」
・青山学院 安井健悟研究会
「教員の過重労働」
現段階では論文の骨子やコンセプト、流れ等を披露いただいたものが多かったのですが、私が個々の研究会へのアドバイスや全体総評で意識したのは「どんな社会を創るのか」というビジョンの大切さ。
政策提言コンテストなので、現状分析の鋭さや提言の新規性等はもちろん問われます。
しかし、それ以上に大切なのは、学生の皆さん一人ひとりが「どんな社会に生きていきたいか」「どんな社会をデザインしたいのか」という大きなビジョンを考えることです。
この指摘には、ご一緒に登壇されていた東洋大学の角谷先生も大変共感いただき、ご自身の総評でも触れて下さいました。
ぜひ大学生の皆さんには「目指す社会とは何か」という大きな視点を持ちながら、綿密な分析かつ大胆な提言を発信してほしいと思います。
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